二月といえば、そう、、、節分の豆まき!!
二月が近づき、街中にかわいい鬼さんの装飾がなされ、恵方巻の広告が出てくると、大きいお友達は何だかソワソワしている様子がみられます。
なかま保育園でも1月下旬から豆まきの歌を歌ったり、鬼のお面を作り節分に向けて準備してきました。

豆まき当日に頭に付ける鬼のお面はとってもカラフル!
ピンクや緑、黄色に水色など画用紙から好きな色を選びました。
大きいお友達は見本を見ながら
『顔はピンク、髪の毛は、、、どれにしよう~っ』
と完成したお面を想像しながら色選びも楽しそうです(*^^*)
クレヨンで顔を描き、角は一本?二本?と考えながら、一人ひとりみんな違う世界に一つだけのかわいいお面がたくさん出来上がりました。

さて、毎年豆まきをしているご家庭も多いかと思いますが、なぜ“豆”なのか子どもに聞かれた親御さんも多いかと思います。
昔話では、大豆を炒っているところに鬼がやってきて、ちょうど弾けた豆が鬼にあたり、驚いた鬼が逃げて行った。というシーンもありますね。

豆まきには、季節の変わり目起こりやすい病気や災害を鬼(魔)に見立てて追い払う(滅する)、邪気払いの意味があります。
そこで、『魔(ま)を滅(め)する』という意味を持つ『まめ』をまくのです。

本来ならば豆を撒かなければいけないのですが、小さいお子さんをお預かりしている保育園で小さな豆を撒くことはできません。
そこでなかま保育園では毎年カラーボールを使って鬼退治をしています。

そしていよいよ迎えた節分の朝。
登園してきた3歳のHちゃんはなんだか落ち着かない様子。
今日が節分ということを知って、この後やってくる試練を前になんだか少し緊張しているようです。

朝からいつも通り遊び、楽しく朝の会に参加し、おいしくおやつを食べ、外遊び前にお部屋の真ん中に集まって節分のお話を聞く子どもたち。
『さぁ、今日は節分です!節分には豆を撒いて鬼と一緒に病気や悪いことを追い払うよ~。』
『みんなのお腹の中には悪い鬼さんいないかな?作ったお面をつけて鬼退治の豆まきをしましょう』
みんな自分のお面をつけて準備万端!
保育士と一緒にカラーボールを投げながら
『鬼はーそと~、福はーうち~』
と元気いっぱいです。
小さいお友達もポーンとボールを投げてニッコリ(^-^)
手をたたいてとても嬉しそうにしています。

そんな和やかな豆まき中に突然
ドンドンドン!!
とドアを叩く音、、、
何事かと音のするほうに目をやるとそこにはモジャモジャ頭の赤鬼が!!

鬼の登場に子どもたちの反応はそれぞれです。
突然のことに驚き固まってしまう子。
警戒心ゼロで
『どちら様ですか?』
と言わんばかりにちょっと近づいてみる子。
『いやぁ——–っっっ!!!!』
と叫んで保育士にしがみつく子。

そうこうしているうちに鬼が室内に入ってきてしまいました!!
『大変だーーーー!みんなで鬼退治頑張ろう!!』
そう保育士が声をかけますが、朝から警戒心MAXだったHちゃんはボールも持たずに保育士の背中に隠れています。
次第に周りの子どもたちもただ事ではないと慌てふためき逃げたり抱っこされたり大騒ぎ!
そんな中、勇気を振り絞って鬼にボールを投げるT君とK君!
『鬼はそとー!!あっちいってーーー!!』
と必死にみんなを守ります。
しかし部屋の隅に居たA君は平気なようで、鬼さんが近づいてもちょっぴり笑顔も見せていました。なんと頼もしい!!

なんとかみんなでボールを投げ、力を合わせてやっつけていると、観念した鬼さんはシクシク泣き始め、、、
『もう悪いことはしません。約束するから仲良くしてください。』
と言う鬼さんを、優しいなかま保育園の子どもたちは許してくれ、仲直りの証に最後に記念写真を撮り、モジャモジャ頭の赤鬼さんは帰っていきました。

突然のことに驚きながらも小さい子を守るために頑張ってくれたお兄さんお姉さん。その勇気に感動です。
『よく頑張ったね!強かったね!もう大丈夫だよ!』
そんな話をして今年の豆まきは無事に終了です。
豆まきの後は気を取り直して大好きな外遊びに行きました(^-^)

頑張って邪気を払った子どもたち。
きっと神様がみんなを守ってくれ、楽しい素敵なことがいっぱいの一年になることでしょうね。

そして全国の鬼さんたち、今年もお疲れさまでした(^_-)-☆